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これならわかる 熱中授業 |
世界史授業ライブA ――使えるプリント付き―― お待ちかね『三国志』の時代からイスラーム世界をはさんで、清の文化史までを実況中継。世界史とエンタテインメントを融合した名調子でお送りします。必ず力がつくプリント(山川版教科書対応)付き。 ■著者=河原孝哲 |
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■目次 はじめに 26≫ 北方民族の侵入と三国時代 ―「三国志」はほどほどに。北方民族と北魏の制度が大切 27≫ 南北朝時代 ―北朝・南朝のそれぞれの「王朝と制度」がカギとなります 28≫ 南北朝時代の文化 ―入試に狙われやすい文化はしっかり教えましょう 29≫ 隋から唐へ ―「王朝と制度」が大切。二代目が重要だったりする 30≫ 唐代の制度と文化 ―唐の制度が最重要。文化は漢文とのコラボを 31≫ 唐と隣接諸国 ―唐の子分となった国の歴史。日本も例外ではない 32≫ 唐の動揺と五代 ―前期と後期でガラリと変わる唐王朝の諸制度 33≫ 東アジアの勢力交代 ―多くの民族名や国名が出てくるので、まずはその区別から 34≫ 宋の統治 ―「新法」「殿試」「文治主義」をしっかり理解させましょう 35≫ 宋代の社会と文化 ―商工業の発展を具体的に。文化では「朱子学」を詳しく 36≫ 内陸アジア史・モンゴル帝国の成立 ―制度よりも遊牧民の生活文化を理解することが大切 37≫ 元の東アジア支配 95 ―チンギス=ハンの血縁が重要。世界帝国としての役割 38≫ モンゴル帝国の解体とイスラーム誕生 ―モンゴルは人物の交流が重要。イスラームの誕生はていねいに 39 ≫ イスラーム世界の成立 ―イスラーム教の教義の理解を深める 40≫ アッバース朝の成立と分裂・トルコ系王朝の成立 ―イスラーム史のポイントは王朝。整理して理解させましょう 41≫ セルジューク朝・北アフリカの諸王朝 ―王朝の数は多いが、制度で重要なことは一つだけ 42≫ イスラーム教のアジア・アフリカへの広まり ―ポイントは王朝と王国の整理 43 ≫ イスラーム文明の発展 ―知れば知るほど凄さがわかる 44 ≫ ティムール朝とオスマン帝国 ―スルタン名とその業績が中心。キャラクター把握が重要 45≫ サファヴィー朝とムガル帝国 ―王や皇帝名とその業績が重要。支配者の人間性を説明 46≫ 明王朝の建国と琉球 ―皇帝とその業績は大切。中国史はとくに制度が重要です 47≫ 朝鮮王朝、東南アジア、明後期 ―東南アジアは王朝のラッシュ。世界史嫌いをつくらない 48≫ 明の滅亡と清王朝の成立 ―歴代皇帝の名前と業績が重要。制度を整理して 49≫ 明清の社会 1 ―入試では頻出の分野。農業発展と税制の理解が勝負 50≫ 明清の文化 ―文化史の一つの頂点。しっかり準備して教えましょう |
■第@巻「まえがき」より かなり以前ですが、ロサンゼルスの貧困地区の高校を数学で全米屈指のトップ校にした、ボリビア出身の数学教師ハイメ=エスカランテ先生の特集をNHKテレビで見たことがあります。その授業の風景に私は圧倒されてしまいました。 中年の小太りの先生が、まるでエンターテイナ―のように、シルクハットをかぶってマジックショーの手振りで数学の授業をやっていたのです。生徒はみな熱心に集中して見ていました。先生の授業はまず楽しいのです。 楽しいだけではありません。土曜日の午前中は数学の補習にあて、授業では毎回小テストがおこなわれます。勉強の楽しさと厳しさの中に浮かび上がるのは、エスカランテ先生の、すべての生徒の持っている成長の可能性への確信でした。このエスカランテ先生の物語は“Stand and Deliver”(日本名「落ちこぼれの天使たち」)という名で映画化されました。 エスカランテ先生は2010年3月に、貧窮のうちに亡くなられました。しかし、生徒に向かう先生の姿を私はどうしても忘れることはできません。エスカランテ先生の授業こそ、私の授業の原型であり、また永遠に目指すべき目標でもあります。 本書に掲載した授業プリントについて 私が自分で作ったプリントを用いて授業をしたのには理由があります。それは板書を書くのが遅いことが理由でした。最初は板書で授業をおこなっていたのですが進度がこなせません。そこで、授業のスピードと授業理解のバランスを保てる方法を考えました。その結果が「プリントを用いた授業」でした。プリントの内容は、実は板書の内容そのものです。 重要な語句は( )にして、生徒が書きこむようにしてあります。「板書では色チョークで書きこむ部分」にあたるのが( )の部分です。この( )部分は、普段は( )の内容を黒板に書いていきます。 この本におけるプリントの難易度は、センター入試以上の難関大学にも対応できるレベルに設定してあります。 本文のシナリオについて アンダーラインで示してある部分は、第一回目の授業で示されるように、生徒がノートの右側に書いていく内容です。この部分は基礎的な用語解説や、難関大学入試に必要な知識が含まれています。プリントに書かれていること以外の世界史の重要な部分をアンダーラインで示してあるとお考えください。このアンダーライン部分を口頭で生徒に伝え、試験に出題すると生徒は授業に集中して、ノートをしっかりとってくれます。 プリントに書かれていない部分で、超難関大学受験用に必要な用語や事項がある場合は、シナリオ部分にその旨を書き添えて、付け加えておきました。 授業で使用した教科書と資料集について この授業例で使用している教科書は、多くの高校で採用されていると思われる「山川出版社『詳説世界史B』改訂版」を用いています。 生徒が興味を持ってくれるためには、色々な手段を用います。マンガやアニメ、ドラマ、お笑い番組まで使います。目的は生徒がともかく歴史に興味を持ってくれることです。そして生徒は実際に興味を持ってくれました。「興味を持つ」という初めの一歩から、生徒が成長の可能性をどこまでも豊かに伸ばせること、これが私の望みであり、授業で実現してみたかったことです。 |
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